15年ぶりの同期杯でOB5発。最下位やのにニアピン賞

ゴルフ

いきなり結論:110、OB5発、7人中7位

タイトルの通りです。

ハンドルネームに「OB」を掲げてブログを書いている男が、15年ぶりに開催された同期杯で、律儀にOBを5発打ってきました。名は体を表すとはよく言うたもんです。

スコア110。参加7名中、7位。

ドベです。堂々の最下位。

曇りで暑さはマシやったし、風もそこまでではなかった。つまり、言い訳が一つもありません。

ちなみに、この日一緒に回った同期の誰ひとりとして、私が「OBザムライ」という名前でブログを書いていることを知りません。彼らから見れば、私はただ、OBを5発打って最下位になった62歳です。

それでもこの日、スコアカードには残らんかった収穫が、確かにありました。そして、賞品も2つ持って帰りました。

今日はその話をさせてください。


「15年ぶり」の中身

まず、正確に書いておきます。

同期杯という「大会」としては、15年ぶりの開催でした。前回は2011年。

そして私自身の参加は、約18年ぶりです。2011年のときは山口県に単身赴任していて、参加できませんでした。

2011年——東日本大震災の年です。そんな年にも、彼らは同期杯を開いていた。私はその場にいませんでした。

そして、ここが今回いちばん面白かったところなんですが——

7人の「久しぶり」の濃さが、バラバラでした。

数年に一度、プライベートでラウンドしていた相手もいます。全員揃うことはなかったけれど、細い線がずっと繋がっていた相手。

その一方で、15年以上、顔を見ていなかった相手もいました。

同じ組の中に、「この前も会うたな」という相手と、「うわ、何年ぶりや」という相手が混在している。こんな状況、なかなかありません。

そして気づいたことがあります。

15年以上ぶりに会った相手のほうが、変化がはっきり見えるんです。

白髪、体型、声の張り、歩き方。「うわ、老けたな」と思う。……いや、思われてるのはお互い様なんですけども。

逆に、ちょくちょく会っている相手の変化には、まったく気づかない。同じだけ歳を取っているはずやのに、こっちは「いつもの顔」にしか見えない。

人間は、ゆっくりした変化には鈍感なんやなと、しみじみ思いました。

同じ15年を、濃く見た相手と、薄く見た相手が、同じ組で回っている。 不思議な感覚でした。

だから今回は、「15年ぶりの奇跡の再会」みたいな、単純にドラマチックな話ではありません。

細い線を繋ぎ続けてきた相手と、線がいったん切れていた相手が、ようやく7人全員、同じ場所に揃った。 それだけの話です。

でも、それが一番難しいことやと、この歳になると分かります。


会場がいわき市になった理由

今回の舞台は、福島県いわき市のバイロンネルソンカントリークラブ(WESTコース → SOUTHコース)。

なんでいわきやったか。理由はシンプルで、同期の一人が郡山に住んでいるからです。

全国に散らばった7人が、一番集まりやすい場所はどこか。そう考えて選ばれた会場でした。誰かに長距離を背負わせるんやなくて、全員が少しずつ歩み寄る。

こういう幹事の気遣いが、こういう会を長続きさせるんやと思います。


7人全員、まだ現役です

年齢構成はこうです。

7名のうち、1名が60歳手前。残りは全員60代。
そして、7人全員がまだ現役で働いています。

私は1963年10月生まれの62歳です。

これは書いておきたい。60代の男7人が、全員まだ働いている。 形はそれぞれでしょうが、誰も「引退した人」の顔はしていませんでした。

前回の同期杯(2011年)は山口県に単身赴任中で不参加でした。私自身が最後に同期杯に出たのは、2008年のときです。

18年で、白髪も増え、腹回りも増え、話の中心は仕事の愚痴から、健康診断の数値と親の介護に移りました。

それでも、スタート前の朝の駐車場では、役職も肩書きも、60代という年齢すらも、何の意味も持ちません。

そして面白いことに、「15年以上ぶり」の相手とも、「この前会うたな」の相手とも、5分後には同じ距離感に戻っていました。

呼び方は当時のまま。会話のテンポも当時のまま。空白の15年は、5分で埋まる。

これが同期のええところやと思います。


前半:左へ、そして手前へ(58・パーなし)

さて、私のゴルフの話です。

前半(WESTコース)のスコアは、58

パーは、一つもありませんでした。 一番良くて、ボギーが2つ。

ボールはひたすら左へ飛んでいきました。いわゆるフック系。狙ったラインの左を、ボールが勝手に選んで曲がっていく。

さらに深刻やったのが飛距離です。フェアウェイの吹き流し(ウインドソック)が距離の目安になるんですが、ドライバーの落下地点が、その30ヤードほど手前でした。

つまり、

  • 曲がる
  • 飛ばない

この2つが同時に来ると、セカンドが遠くなる。遠くなるとグリーンに届かん。届かんからアプローチ勝負になる。

結果、前半はバーディーパットが1回もありませんでした。

パットで「攻める」場面が一度も来ないラウンドいうのは、想像以上にこたえます。ずっと守りだけを強いられる。1打1打が挽回作業になる。

2番(Par4)で8、4番(Par5)で10。序盤で早々に貯金を使い果たしました。……貯金なんて最初からありませんでしたけども。

前半終了時点で、正直「今日はアカン日や」と思っていました。


後半:スイングを少しだけ変えた(52)

昼を挟んで、後半(SOUTHコース)。

ダメ元で、スイングを少しだけ変えてみました。

細かい理屈をここで語れるほど私は上手くありません。ただ「このままでは同じことの繰り返しになる」——それだけの理由です。

そしたら、変わった。

  • フック系の球が収まった
  • 高い球が出るようになった
  • 飛距離が吹き流し前後まで戻った

朝、あれだけ手前に落ちていたボールが、目安のところまで飛ぶ。それだけで景色が変わります。セカンドの番手が変わり、グリーンが「狙える対象」に戻る。

1番(Par4)でパー。3番(Par3)でパー。前半にゼロやったパーが、いきなり2つ。

——そして、この2つのパーこそが、今日いちばん悔しい2ホールになりました。

理由は後で書きます。


今度は右へ。ロングホールでダブルパー

ただ、ゴルフはそんなに甘くない。

午前中あれだけ左に曲がっていたボールが、後半は逆に右方向へ出るようになりました。

病気が治ったんやなくて、反対側に引っ越しただけ。ゴルファーなら誰しも身に覚えがあるはずです。

極めつけが5番のロングホール(Par5)。

ボギー相当の内容 + OB2発 = 10打。ダブルパー。

1ホールで2発。これで、この日のOBは合計5発になりました。

前半58、後半52。合計110。


ここで、この日いちばん残酷な話をします

私、ニアピン賞を獲りました。

後半3番、Par3のショートホール。高い球が出るようになった、あのスイングで放った一打が、ピンにピタリと寄った。

残り、1.4メートル

7人中最下位を突き進んでいた男の、この日いちばんの一打です。同期からも「おお」と声が上がりました。賞品も確定。

そして——

その1.4メートルのバーディーパットを、外しました。

パー。

……はい。

ピンそばにピタリと止めて、賞品まで持って帰って、スコアは1打も減っていません。

さらに言うと、後半にあった「1ピン以内のバーディーチャンス」は2回。その2回とも、外してパーでした。 つまり後半に取ったパー2つは、両方とも「バーディーを逃した結果のパー」なんです。

この日のパット数、35。

せっかく後半にショットが戻ってきたのに、その成果を全部グリーン上で捨ててきた計算になります。

ゴルフというのは、こういうゲームです。


この日の数字を、正直に並べておきます

項目
トータルスコア110
OUT / IN58 / 52
パット数35
OB5
バンカー4

OB5発、バンカー4回。

この日の私のボールは、コースの外と、砂の中と、合わせて9回。 グリーンを狙うより先に、行かんでええ場所へせっせと通っていた計算になります。

そしてパット35。ショットで作った借金を、グリーンの上でも返せていない。

数字は正直です。言い訳の余地が、どこにもありません。


順位表を見て、気づいたこと

コンペは新ペリア方式(ネットハンデ)。結果はこうでした。

見ての通り、最下位です。

順位名前GROSSHDCPNET
優勝H.Hさん9319.273.8
準優勝H.Kさん9520.474.6
3位W.Nさん9519.275.8
4位O.Jさん10024.076.0
5位Y.Gさん10325.277.8
6位O.Kさん10627.678.4
7位11030.080.0

でも、この表を眺めていて、一つだけ発見がありました。

前半と後半の「差」を出してみてください。

プレーヤーOUT→IN
H.Hさん49→44−5
H.Kさん47→48+1
W.Nさん49→46−3
O.Jさん46→54+8
Y.Gさん52→51−1
O.Kさん55→51−4
58→52−6

7人中、午後にスコアを一番縮めたのは、最下位の私でした。

−6。ダントツです。

そして注目すべきは4位のO.Jさん。前半46という、この日トップ級のスコアを出しながら、後半は54。+8

18ホールというのは、そういうもんです。前半のスコアは、後半を1ミリも保証してくれない。 良い意味でも、悪い意味でも。


「手応え」は、気のせいやなかった

ラウンド中、後半のショットのいくつかに、明確にええ感触がありました。

高い球が出た瞬間の弾道。吹き流しを越えていく感じ。ああ、この球や、と思える打感が、たしかに何球かあった。

正直、「気のせいちゃうか」とも思っていました。最下位の男の負け惜しみかもしれん、と。

でも、証拠が3つ揃いました。

  1. 後半の伸び幅 −6(7人中1位)
  2. ニアピン賞(1.4m)
  3. 飛距離が吹き流し前後まで戻った

主観やない。数字と結果が、同じ方向を指している。

62歳。ゴルフ歴は30年を超えました。この歳になると「もう伸びしろなんかない」「あとは落ちていくだけや」と思いがちです。

そんなことはない。変えたら、変わる。しかも、その日のうちに変わる。

そして課題もはっきりしました。パット35。 ショットが戻ってきても、グリーンで捨てていたら意味がない。次はここです。

スコアは110、最下位。でも、絶望の110やなくて、「次につながる110」でした。これは全然ちゃいます。


私の戦利品は、揖保乃糸でした

賞品の話をします。

私が持って帰ったのは、この2つ。

  • 揖保乃糸(そうめん)
  • ゴルフボール(ニアピン賞)

そして、これがこの記事で一番書きたかったことかもしれません。

この同期杯、優勝賞品でも3000円程度です。

3000円。

その3000円のために、60代の現役サラリーマン7人が、本気で悔しがっていました。 1.4メートルを外して天を仰ぎ、OBを打って呻き、パットが入って小さくガッツポーズをする。

誰も景品目当てで来ていません。当たり前です。3000円ですから。

金額と本気度が、完全に釣り合っていない。

でも、この釣り合わなさこそが、同期杯の本質やと思うんです。損得やない。ただ、あいつらの前で恥ずかしい球は打ちたくない、それだけ。

そして最下位の男が持って帰るのがそうめん

生活感がありすぎて、逆に沁みました。夏、これ食べるたびにOB5発を思い出すんやろな。


同期会は、誘われたら行っとけ

最後に、この記事で一番言いたかったことを。

今回集まって痛感したのは、60代の男7人が全員、元気に18ホール歩けた——これは決して当たり前やない、ということです。

この年代になると、周りで体を壊した話、手術の話、親の介護で身動きが取れん話が、普通に出てきます。「行けたはずの日」は、思ってるより静かに減っていく。

それでも7人が7人とも、自分の足でコースを歩き、クラブを振り、飯を食い、笑って別れられた。それ自体が、もう勝ちみたいなもんです。 スコアなんか、その次でええ。

そして、ここが今回の一番の学びなんですが——

次の同期杯を「15年後」にしたら、私は77歳です。

全員揃う自信は、誰にもありません。

だから次回は年内。刻んでいきます。

その時にあのOB5発と、1.4メートルは返上します。……たぶん。


もし今、「あいつら元気にしとるかな」と頭をよぎった顔があるなら、連絡してみてください。

15年は、思ってるより早く過ぎます。そして「全員が元気で集まれる15年」は、そんなに何回も残っていません。

スコアは、次で取り返せます。
でも、集まれる回数は、増えません。

一打入魂。
OBザムライでした。

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